トレーニング前に何を食べたら良いかは、トレーニングまでにあとどれくらいの時間があるかで決まります。
トレーニングまでに2時間以上あるならば、通常の食事と同じで構いません。
トレーニング時には、食事が胃から腸に移動し、もたれない状態、消化に大きなエネルギーを使わない状態がベストです。
約1時間前なら、おにぎりやサンドイッチなど、脂質が少なく消化吸収に時間がかからないものがおすすめです。具によって消化吸収の時間が違うので、例えばおにぎりだったら、ツナマヨのように脂分の多いものより、鮭や昆布などの方が良いです。
中華まんやカロリーメイトなどのバランス栄養食も良いです。
30分前なら、バナナやゼリータイプのサプリメント。
トレーニング直前までに何も食べられなかったときは、スポーツドリンクや果汁100%ジュースをよく噛んで飲みましょう。
よく噛むことで、消化吸収が早くなる作用があります。
以上が、トレーニング前の食事についての基礎知識です。
次の項からは、よくある疑問を解説していきたいと思います。
なお、ここでいうトレーニングは、筋トレだけでなくスポーツも含む運動全般に言えることですので、参考にしてみてください。
トレーニング前に食事は糖質を摂った方が良い?
トレーニング前に糖質を摂るべきか?
答えはイエスです。
糖質(炭水化物)は、運動するためのエネルギー源であるだけでなく、タンパク質を筋肉として合成する際の合成カロリーとしても働きます。
米、パン、うどん、そばのように、主食と呼ばれるものをトレーニング前に食べることで、トレーニング効果を上げることができます。
あなたが空腹なら、吸収の早い炭水化物を摂取し、血糖値を維持することが重要です。
ただしこのとき、単糖類の過剰摂取によるインスリンショックには注意が必要です。
ちなみに糖質は、トレーニング前だけでなくトレーニング後にも摂取した方が良いです。筋肉の疲労回復には、タンパク質よりも糖質の補充が優先だからです。
トレーニング前に栄養豊富なバナナを食べておけばOK?
トレーニング前にバナナを食べておくと良いというのは、よく聞きます。これはある意味では正解です。
先述した通り、空腹を抑えて素早く糖質を摂取できるため、消化の良いバナナはトレーニング30分前などは有効です。
しかしそれよりも時間が空いているなら米やパンを口にした方が腹持ちが良いですし、消化しきってしまっては意味がなくなってしまいます。
また、もっと直前になってしまうと消化不良になってしまいます。
ひとつ言えることは、トレーニング前の食事については、どのタイミングで食べるかによって何を食べるべきかが変わります。
運動する体にとってベストなのは、食べたものが消化されて胃腸の中がほとんど空になり、筋肉や脳にエネルギーが行き渡った状態だからです。
まとめ
・トレーニング前に食べるべき食事内容は、トレーニングまでにどれくらいの時間が空いているかによる
・トレーニング前には糖質を摂るべき。トレーニング後にも摂った方が良い
・トレーニングの30分前にバナナを食べるのは正解。食べるタイミングによって、食べるべきものが変わる
以上が、トレーニング前の食事は何を食べたら良いかの解説です。参考になりましたでしょうか?
個々の食品で消化吸収の早さが違うので、食べるタイミングによって臨機応変に食べるものを変えていきましょう。
空腹のままトレーニングを強行するのは禁物です! 忙しくて何も食べられなくても、せめて直前にジュースやスポーツドリンクをよく噛んで飲みましょう。
運動と同じぐらい、食事での栄養補給が筋肉には大切だからです。